平山の設備保全エンジニア派遣

近年、AIやIoTなどのデジタルテクノロジーはめざましい進歩をみせています。さまざまな分野で最先端技術を駆使したデジタル化が進んでおり、製造業においても例外ではありません。

経済産業省・厚生労働省・文部科学省が取りまとめた「2024年版ものづくり白書(概要)」によると、ものづくりを行なっている企業において、デジタル技術の活用は大きく進んでいます。デジタル技術を導入しているものづくり企業は、2019年で5割弱だったのに対し、2023年では8割を超えました。

また、2024年6月21日には「デジタル社会の実現に向けた重点計画」が閣議決定され、今後もさらなるデジタル産業の基盤強化を目指して発展していくと見込まれます。このような背景から、デジタル化された設備を適切にメンテナンスできる人材が求められており、「設備保全エンジニア(フィールドエンジニア)」の需要が高まっています。

製造業において、工場の機械や設備を安全に稼働し続けるには、設備保全エンジニアの存在が必要不可欠です。機械が故障すると生産が滞り、お客様への信用や会社の損失に関わってきます。設備保全エンジニアはそうした事態を避けるために設備保全の計画を立て、トラブル発生時には迅速に対処するという、機械のお医者さんのような役割を担っています。

しかし、特別な知識や技能が求められる設備保全エンジニアは、ニーズに対して人材確保が追いついていないのが現状です。設備に関する豊富な知識と技術力を持つ人材を育成するには、時間や労力、金銭面でコストがかかります。また、導入されている設備は各製造現場によって異なっており、ミスマッチが生じてしまうケースは少なくありません。設備保全エンジニアを採用しても、現場で必要なスキルが不足しているなどの事態が起こりえます。

弊社はこうした慢性的な設備保全エンジニアの不足や需給バランスの崩れを解消するため、お客様の求めている人材を「オーダーメイド」で育成・研修・派遣するサービスを開始いたしました。2021年夏より、設備保全エンジニア専用の募集サイトを開設し、未経験者を対象に約1〜2カ月の研修で設備保全スキルを身につける研修を行なっています。お客様の要望に沿った技術者を育成・配属することで、各現場と設備保全エンジニアのミスマッチを防ぐ派遣サービスを考案いたしました。今回の記事では、弊社の設備保全エンジニア派遣サービスの内容について詳しくご紹介いたします。

配属までの流れ

平山の設備保全エンジニア派遣サービスでは、以下の流れに沿って人材を募集・育成し、お客様のもとへ設備保全エンジニアを派遣しております。

設備保全という仕事にモチベーションのある人材を確保し、ゼロからでもスキルを習得することが可能な専門研修で人材育成をしています。設備保全エンジニアとしての知識や技術が身についた人材は、その人の適性に合った勤務先への配属に向けてさらなる技術習得をした上で派遣する流れとなっています。

(1)募集

設備保全エンジニアとして適性の高い人材を確保するため、募集の段階から年齢や職歴などに応じて受講生のターゲットを明確にしています。

(2)研修内容の説明・面談・適性テスト

受講生を募集した後は研修内容の説明や面談、適性テストを実施します。

面談の目的はコミュニケーション能力や人物面など、社会人としての基礎力の有無をチェックすることです。特に、設備保全エンジニアは設備トラブルによる納期や品質への影響を、自身の体験をもとに判断する素養が求められます。そのため、こうした素養の有無についても確認を行います。

適正テストでは、基礎学力や製造業に関する知識の有無を測定します。このように設備保全エンジニアとしての適性を総合的に判断し、適性がある方のみを受講生として受け入れます。

(3)研修

設備保全エンジニアの研修プログラムは「スタンダード研修」と「オプション研修」で構成されており、約1〜2カ月間にわたって座学と実技による研修を実施しています。

スタンダード研修

スタンダード研修では26日間をかけて、「保全の基礎学習」「機械保全の基礎学習」「電気保全の基礎学習」の3つの基礎を学びます。座学研修だけではなく実技研修も取り入れているため、最短期間で設備保全のスキルを身につけることができます。

●保全の基礎学習(3日間)

【主な学習内容】
・安全衛生教育
・保全とは
・点検とは
・故障対応

●機械保全の基礎学習(13日間)

【主な学習内容】
・工具の使い方
・測定工具の使い方
・締結部品
・回転、軸受
・機械駆動
・伝達
・潤滑
・空気圧回路の基礎
・機械、機器類の分解・組立 等

●電気保全の基礎学習(10日間)

【主な学習内容】
・電気の基礎
・回路図の見方
・電気計測器の使い方
・センサーとは
・モーターとは
・配線接続(はんだ・圧着)
・リレー回路の基礎
・シーケンス制御の基礎 等

オプション研修

お客様の御希望に応じて、スタンダード研修後にオプション研修を行います。事前にお客様が求める必要な知識や技術をヒアリングし、その必要スキルを習得できる研修プログラムを組んでいます。

下記に、一部の事例を紹介します。

【オプション研修の事例】
・ガス/アーク溶接
・画像処理装置取扱い
・CAD製図技術
・玉掛け / 床上操作式クレーンの資格取得
・低圧電気取扱業務 等

(4)配属

以上の過程を経て、設備保全エンジニアとしてお客様のもとへ人材を派遣します。配属後は人材のアフターフォローはもちろん、配属先のお客様からご相談があった場合にも柔軟に対応しております。

HIRAYAMAの取り組み

弊社グループは「設備と敷地を持たない製造業」「人材輩出企業」を標榜し、「人に付いた技術で日本のモノづくりを支援する」をコンセプトに人材育成に邁進してきました。

2019年4月から、働き方改革に伴う労働基準法の改正が順次施行され、社会全体で働き手一人ひとりのワークライフバランスを尊重する動きが進んでいます。生産年齢人口の減少が続き、人材不足による倒産が相次いでいる昨今、いかにして企業が限られた働き手とともに成長していけるかが大きな課題となるでしょう。

我々は全ての個人の知識とスキルが有効に活用され、ウエルビーイングの整った働き方、有能な専門家を有する国になることが日本の競争力向上につながると確信しています。

これからもグループの総力を結集して日本の産業を支援させていただき、スタッフや技術・技能社員が胸を張って働いていける企業に成るべく精進していく所存であります。最後に弊社の取り組みを一部ご紹介し、本記事の結びと代えさせていただきます。

人材教育事業

「現場改善コンサルティング」「製造請負」「製造派遣・人材紹介」という事業の中で培った社員教育ノウハウを活かし、出張セミナー研修運営等さまざまな人材教育事業を提供しております。

研修・セミナーの内容もご要望に応じてカスタマイズすることもできます。人材の育成・教育にお悩みでしたら御気軽にお問い合わせください。

出張研修のコンテンツ一例

・安全衛生 / 「安全配慮義務セミナー」 「職長教育」  「安全管理者専任研修」 等
・改善 / 「トヨタ実践道場」  「IEの基礎」 「職場改善の進め方」 等
・コスト / 「コストダウン手法」 「実践・原価管理」 「企業会計財務諸表の見方」 等
・新卒関連 / 「社会人としての心得とマナー」 「生産活動と5Sの基本] 等
・生産 / 「生産管理の基礎」 「5S」 「TPMと設備保全」 等
・品質 / 「現場で役立つ品質管理」 「現場力を高めるISO9001」 等
・マネジメント / 「仕事のムダの改善と問題解決」 「管理者の役割と責任」 「労務管理とメンタルヘルス」 等
・労務 / 「法務研修」 「適正請負セミナー」 「派遣法セミナー」等

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製造派遣

短期的な人員の補充には「派遣」、正社員雇用が必要な場合は「紹介」という形で、お客様のご要望にマッチした、即戦力となる人材をお届けいたします。

製造業における技術はもちろん、「充実した教育体制(ソロフライトプラン)」と「カウンセリングシステム(ココロケアサポート)」を取り入れ、ヒューマンスキルも備えた優秀な人材を育成しております。

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開発&設計技術者派遣事業

「機械設計」「電気電子設計」「ソフトウエア開発」「プラント設計」など、高度な技術力を要求されるこれらの分野でも高い評価をいただいています。

トップレベルのスキルを持つエンジニアから、サポートを行うスタッフまで、幅広い技術者を取りそろえて、お客様の開発環境の最適化を支援しています。開発&設計技術者派遣事業については、平山グループ内の(株)トップエンジニアリングが担当いたします。

TOP ENGINEERING INC.

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