昨今、日本の経済では人材不足による深刻な問題が顕在化してきています。
近年の倒産件数を見ると、人手不足が関連している倒産の割合が上昇しており、全体的な倒産件数の増加傾向に大きな影響を及ぼしていることがうかがえます。
コロナ禍を経て、世界経済が回復の兆しを見せる一方で、日本経済は少子高齢化による働き手不足や労働市場の偏りなどといった、労働における諸問題に打撃を受けているのが現状です。
日本の人口は減少傾向が続いており、今後も少子化がさらに進んでいくと推測されています。
特に、生産年齢人口と呼ばれる15〜64歳の人口は、日本の経済活動を左右する重要な層です。生産年齢人口の割合も年々低下していく見通しで、経済の活性化を中心となって促す世代の減少は、人手不足に拍車をかけることとなります。
また、労働市場では求人と働き手のミスマッチが影響して需要と供給が偏っており、人材不足に悩まされている業種と影響を受けにくい業種が出ています。比較的容易に人材確保が可能である事務職などに対し、技術者などの人材不足は深刻です。ニーズが増え続けている分野や離職率が高い職種、給与水準が低い業種などでは、労働力の確保が重大な課題となっています。
行政はこうした問題に歯止めをかけるために、国の政策として働き手の多様なニーズに合わせた雇用促進をサポートし、グローバルな経済活性化を目指しています。企業の人材確保への取り組みとしては、女性や高齢者、外国籍人材などの活躍推進が有効な対策のひとつです。中でも、外国籍人材の雇用は労働意欲に溢れている人が多く、企業にとって大きな戦力となる可能性を秘めています。
外国籍人材の雇用は、手続きや雇用管理体制などの面で受入方法が複雑なため、外国籍人材の受入会社を介して採用することが一般的です。
株式会社平山グローバルサポーター(平山GS)では、外国籍人材の受入から各種管理業務サポートまで整えた、外国籍エンジニア事業を行なっています。
日本の企業で働くことを希望している優秀な外国人技術者の紹介や特定技能の雇用サポートなど、各企業様に必要な採用・人事のコンサルティングをいたします。
またサンライズ協同組合では、企業様の技能実習の受入を様々な面でサポートをしております。
平山GSは15年累計で約800名の技能実習生を受け入れた実績を持っております。
・外国籍エンジニアの受け入れ方法がわからない
・技能実習から特定技能へスムーズに移行したい
・特定技能の募集・採用は?
・日本語能力は上がるのか?
・生活習慣が違うのでは?
・住居はどうするのか?
・離職(失踪)や犯罪の問題は?
このような不安点や課題をお持ちの企業様へ支援体制を整え、外国人の安全・安心な受入を実現します。
また、平山GSの外国籍エンジニア事業では外国人就労サポートサービスをご提供しています。日立システムズとの共同提供となっており、管理すべき項目が網羅され、業務の効率化を図ることができます。労務情報や支援状況が可視化されているため、コンプライアンス面も安心の充実したサポート体制です。
外国人技能実習生の受入は、単純な労働力ではなく国際貢献を目的としています。開発途上国などの外国人が実際に働いて日本の先進技術を学んでもらい、習得した技能を自国の経済発展に貢献する「人づくり」を目指した制度です。
技能実習生の受入期間は最長5年間で、1年間に受入できる人数には上限があります。
上記は1年間に受け入れできる技能実習生の人数で、受け入れ先の企業規模によって異なります。2年目以降も、同じ人数だけ新たに受け入れすることが可能です。
技能実習生を受け入れるためには企業側に要件があり、
・経営が一定程度安定していること
・設立後3年を経過していること
・技能実習日誌を作成し備え付け、技能実習終了後1年以上保存すること
・技能実習生の5人に対して1人の指導員を設置すること
の4つを満たす必要があります。
指導員とは教育担当のような人を指し、日本人の雇用でも新しく採用すれば教育担当は必要なため、日本人を雇うときと同等の内容です。
受け入れ資格は、一般的な企業であれば問題なく当てはまるような条件となっています。
一方、特定技能は日本国内の深刻な人手不足の状況に対応することを目的とした制度となっています。国内人材の確保が難しい産業分野において、一定の専門性と技能を有する外国人向け在留資格で、即戦力となる外国籍人材を雇用することができます。
特定技能1号の在留期間は上限5年までとなっています。
技能実習生2号(3年間)を優良に満了した者の場合、国内在留のまま特定技能に在留資格を変更し、労働者として通算5年間、就業が可能です。
本制度開始時、特定技能の在留資格は、産業分野ごとに令和元年から5年間、全国で受入可能な人数の上限が定められており、上限に達すると行政判断で受け入れが終了していました。現在では、令和6年4月から5年間の受け入れ見込み数が新たに設定され、上限が合計82万人に拡大されており、恒久的な制度として定着しつつあります。
特定技能の人材を受け入れるためには、
・特定技能就労者の各種支援を行うこと(外部に委託可)
・定められた特定技能雇用契約を締結し、遵守すること
・コンプライアンスを遵守していること(入管法・実習法・労働法など)
といった要件が企業側に求められます。徹底したコンプライアンス体制が受入条件のポイントです。
日本人の雇用では、
「求職者が集まらない」
「やる気が感じられない」
「すぐに辞めてしまう」
「SNSに変な動画を上げてしまう」
などの悩みを抱える企業が少なくありません。
そうした点で見ると、日本の企業で働くことを自ら希望している外国籍エンジニアは、労働に対する活力にあふれており、日本人雇用における問題が起こりにくいと言えます。
技能実習生として来日する外国籍エンジニアの仕事への熱意は、日本人の比ではありません。
自国より高い給与水準の日本で働きながら、祖国の経済発展に貢献するための技術を学ぶことを目的とした技能実習生は、日本人の仕事へのマインドや効率的な働き方を吸収する姿勢ができています。
企業側の熱心な指導に対し、積極的に応える傾向が強く、やる気あふれる人材と共に働くことで社内の活性化や生産性の向上につながっていきます。
現在ミャンマーでは2021年2月の軍事クーデターにより経済が悪化し、日本との格差がさらに広がりました。失業率の増加や国内の物価上昇で人々の生活は苦しく、海外での就労希望者が殺到しています。
平山GSでは、そうした厳しい情勢にあるミャンマーの若い技術者と人材不足に悩む日本企業をつなぐ「HGS(YGN) Engineer Training Center」を設立いたしました。
ミャンマー国内の各工科大学を卒業した、エンジニア知識と技術を持つ学生に、第二新卒社員として日本の企業で活躍してもらうことと、日本での就職経験やものづくりに関する高い技術力を習得し、母国に帰還後、将来のミャンマー共和国発展のために貢献することを目的にした取り組みとなっています。
ミャンマーの人々は、勤勉で控えめな性格や日本語とビルマ語文法が似ているため、日本語の上達が早いといった特徴があり、日本と価値観が近く、馴染みやすい傾向にあります。
上記の学部を卒業した人材を日本の企業に受け入れるため、平山GSはミャンマー・ヤンゴンのHGS教室で質の高い授業を受けられる日本語講座を開設しました。継続して日本語を学ぶことができる環境を整え、成績優秀者には他国などより優先した日本国への受け入れを進めています。
また、自動車業界などで多数使用されているCATIAの基礎クラスも開講しています。CATIAを使用しての3DCAD基礎学習は、操作学習はもちろん、機械系の作図や内容理解に向けての着手まで行っています。
技術者の採用面接では、ヤンゴンでの対面面接と日本・ミャンマー間でのオンライン面接を実施しています。日本の企業様に現地ミャンマーのHGS教室内までお越しいただく対面面接は、街の生活風景を含めたローカルな環境を体験しながら、応募者本人の様子をより理解できる体制です。現地に出向くことが難しい場合にはオンライン面接が可能なので、企業様のご都合に合わせた方法をお選びいただけます。
日本企業様がご利用いただける雇用形態は以下の通りです。
日本国内の課題である若手人材の確保に向けて、ASEANの優秀な工科大卒業生を日本人新卒同様に企業内戦力として採用する事は、大きな一手になると考えております。志のある若い技術者なので、定着に関しての問題はなく、海外展開などの計画がございましたら、ぜひ一度ご相談ください。直接雇用での受け入れはもちろんのこと、平山グループ内の派遣会社より正社員派遣でのご対応も可能です。
企業の円滑な経営、ひいては日本の経済活性化を促すためには、多様なニーズに対応できる柔軟な施策が必要不可欠です。労働市場の現状を踏まえた上で、いかにして働き手の確保を行うか、また、限られた人材が活躍できる取り組みをどの程度していけるかがポイントになってきます。
企業が求める人材のイメージを明確にさせ、グローバルな視点で人材確保に取り組むことは、人手不足の解消のみならず、会社全体に新たな刺激を生み出します。
平山の外国籍エンジニア事業は、日本で働くことを望んでいる外国籍エンジニアと人材確保に奔走する日本企業をマッチングすることで、人材の需要と供給のバランス調整に取り組んでまいります。
「現場改善コンサルティング」「製造請負」「製造派遣・人材紹介」という事業の中で培った社員教育ノウハウを活かし、出張セミナーや研修運営等さまざまな人材教育事業を提供しております。
研修・セミナーの内容もご要望に応じてカスタマイズすることもできます。人材の育成・教育にお悩みでしたら御気軽にお問い合わせください。
・安全衛生 / 「安全配慮義務セミナー」 「職長教育」 「安全管理者専任研修」 等
・改善 / 「トヨタ実践道場」 「IEの基礎」 「職場改善の進め方」 等
・コスト / 「コストダウン手法」 「実践・原価管理」 「企業会計財務諸表の見方」 等
・新卒関連 / 「社会人としての心得とマナー」 「生産活動と5Sの基本] 等
・生産 / 「生産管理の基礎」 「5S」 「TPMと設備保全」 等
・品質 / 「現場で役立つ品質管理」 「現場力を高めるISO9001」 等
・マネジメント / 「仕事のムダの改善と問題解決」 「管理者の役割と責任」 「労務管理とメンタルヘルス」 等
・労務 / 「法務研修」 「適正請負セミナー」 「派遣法セミナー」等
短期的な人員の補充には「派遣」、正社員雇用が必要な場合は「紹介」という形で、お客様のご要望にマッチした、即戦力となる人材をお届けいたします。
製造業における技術はもちろん、「充実した教育体制(ソロフライトプラン)」と「カウンセリングシステム(ココロケアサポート)」を取り入れ、ヒューマンスキルも備えた優秀な人材を育成しております。
「機械設計」「電気電子設計」「ソフトウエア開発」「プラント設計」など、高度な技術力を要求されるこれらの分野でも高い評価をいただいています。
トップレベルのスキルを持つエンジニアから、サポートを行うスタッフまで、幅広い技術者を取りそろえて、お客様の開発環境の最適化を支援しています。開発&設計技術者派遣事業については、平山グループ内の(株)トップエンジニアリングが担当いたします。
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